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個人の命と人権をアドボケートする役割を確認しながら…

昨日は京都北部の関連事業所が一堂に会して、2年に1回開催される

北部地域学術運動交流集会でした。

 

 

 

これまでは、2ブースに分かれて口演を聞く形式でしたが、

合間の時間にもより多くの演題に触れられるという意見を採用して、

今回からポスター形式で3ブースに分かれて発表する形式が採択されました。

今回のエントリーは特別報告2演題を含めて20演題。

忙しい中、準備をされたみなさま、お疲れ様でした。

 

 

特別報告の1つめは、訪問看護ステーションが資源が少ない地域のニーズに応じて

精神疾患や小児難病の看護に取り組む奮闘と、その裏腹の関係にある潜在的な課題

についての報告でした。

もう1つは難病を抱えた寝たきり女性の「在宅で過ごしたい」という希望を支えた

在宅スタッフの感動的な報告でした。

「俳句によって私は走ったり、空も飛べる」の言葉が心に残りました。

 


 ポスター発表については、病院からは、医局や病棟・外来のほかに栄養課やNST、

リハビリ課からの発表がありました。

内容はアドバンス・ケア・プランニング(ACP)から学術研究まで多様なテーマ

での発表でした。

 

 


 事業所からは、症例検討会の取り組みやいくつかのHPH絡みの報告がありました。

そして個別の事例を深め考察で一般化するという感動的な発表も数本ありました。

 


 

最後の優秀ポスター発表選考では、第3位が4演題もひしめき合うという、

予想外の結果に驚きました。

3位までに6演題も入ったというのは、いずれの発表も甲乙つけがたい質の高いもの

であったという証左と言えると思います。

 


 運営側の準備は大変だったと思いますが、日頃大変な業務と医療情勢のなか、

私達はどんな医療を実現するために、医療従事者としての専門性をどこでどんなふうに

発揮しているのか、またこれからどんな医療を提供していくべきなのか、を再確認する

確かな場になったのではないかと思います。

 

そして、これらの活動を通して、民医連医療の2つの柱

・第一の柱:貧困と格差、超高齢社会に立ち向かう無差別平等の医療・介護の実践

・第二の柱:安全、倫理、共同のいとなみを軸とした総合的な医療・介護の質の向上

 (https://www.min-iren.gr.jp/?p=29774)が着実に実践されているという確信を得る

ことができました。

 

この確信をさらなる飛躍へのエネルギーに変え、効率化や生産性に流されやすいこの時代に、

個人の命と人権をアドボケートする役割を確認しつつ頑張っていくことを約束したい、

そんな一日になりました。

 

 

院長 玉木千里(玉木医師の許可を得てFacebookより転載しています)


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