韓国グリーン病院家庭医学コース、3年目専攻医が6月1日から3日間の予定で京都協立病院に見学研修に来られました。 研修の目的は高齢化社会に入った日本の老年管理及び介護サービスや家庭医療の全体的なシステム、特に老人病の管理システム、日本の老人病管理の実態と介護サービスを学びたいということ。5月6日から来日し、この1ヶ月間、京都民医連の病院、診療所を見学して非常に勉強になったという感想でした。言葉は、英語と日本語は簡単なコミュニケーションが可能。身振り手振りで会話可能という事前情報でしたが来日してから1ヵ月間しかたっていないにも関わらず、私たちがコミュニケーションで困るという場面はありませんでした。
到着早々、救急車で来院した101歳の患者対応、入院患者の急変などの診察を一緒に診てもらい、日韓の医療状況の違いについて意見交換、日韓でのリハビリテーション医療の違いや韓国の家庭医は日本の老年科医のイメージなどが分かりました。
初日の研修を終えて、本院の看護部長宅で歓迎の宴。歓迎会では両国の医療や介護の話以外に 「韓国の徴兵制はなぜ続いているのか?」「子供の姓名の付け方の違い」などなど、大いに盛り上がりました。また、オ医師は、今はソウルの病院で研修をしていますが、3年間済州島の医療に従事することで懲役が免除されたという話もしてくれました。
3日間という短い研修期間ではありましたが京都市内と本院の位置する地方都市の医療が異なることが分かってもらえたのではないかと思います。あらためて、医療は地域によって異なる、医療は文化、を実感した3日間でした。